最古の栽培植物にして、最古の「容器」を育ててみる。
こんにちは。わたしはひょうたんの妖精・ユエよ。ひょうたんのたんは「箪(容器)」。名前からして、昔から容器として使われていた植物なのね。昔はペットボトルなんてなかったから、水を携帯するのにこのひょうたんほど便利なものはなかったのでしょう。仙人がよく腰にぶらさげている絵を見ても、昔は水筒といえばひょうたん。小物入れといえばひょうたん。そして、縁起物のお守りといえばひょうたん! 人々の生活になくてはならなかったひょうたんを育てて、遠い昔に思いをはせてみるのもいいんじゃないかな? さて、今回育ててみたのは日本の種苗メーカーが開発した品種で、1本のつるに小さな果実がたくさん実る「千成びょうたん」。果実だけでなく葉もよくしげるので、夏の日よけ用にもなるスグレモノなのよ。
- 4/9スタート種植えユエ
ひょうたんの種はこんな感じ。とても強い種で、海水に浸ってしまっても発芽するという驚異の生命力なのよ。
- 4/16まだ発芽しないユエ
意外にゆっくり、じっくりなのよ。
- 4/23発芽!ユエ
種植えから2週間で発芽。力強くて太い芽でしょう?
- 4/30双葉が開くユエ
これぞ双葉! という感じの、わかりやすい双葉が全開に。この大きな双葉を見てちょうだい!
- 5/7本葉出るユエ
これまたいかにも野菜系の葉、といった感じの、横幅の広い立派な本葉の登場よ。
- 5/14葉と茎が成長開始ユエ
ひょうたんは発芽してからの成長が早い! まだ双葉の端に種殻がついていたりするの、もうこの葉の大きさよ。
- 5/21移植~葉が増えるユエ
本葉が3~4枚になってきたところで発芽用ポッドから、少し大きめの鉢に移植。これから根を張って、ぐんぐん伸びるよ!
- 5/28葉が増えるユエ
広い鉢の土に根を下ろした途端、葉が増え始めたよ。あ、そして気が付くと茎も太くなって、生命力がみなぎってきた感じだね。
- 6/4弦が伸び始めるユエ
ひょうたんは弦が出るよ。支柱を立ててあげればまるで昇り龍のように、上へ上へと伸びていくよ。
- 6/11つぼみができはじめるユエ
種植えから2カ月でもうつぼみが! 1日ごとにその姿を変えていくひょうたん。この生命力にあやかりたいね。
- 6/18開花!ユエ
で、もう花が咲いたという電光石火! 白くて素朴な、大きな花を見るとなぜかほっこりした気持ちになるね。
- 6/25実ができはじめるユエ
先週ひ花が咲いていたと思っていたら・・・もう実ができ始めているよ! 早い早い。チビひょうたんがなんともかわいいよ。キーホルダーにしたい誘惑にかられるね。
- 7/2実が成長ユエ
千成という名前のとおり、たくさんのひょうたんがぶらさがって大きくなっていく様子はなにやら、おめでたさすら感じるよ。
- 7/9葉が枯れ始めるユエ
蝉が鳴き始めて、これから初本番という頃、おもむろに成長は止まって、最後の養分をひょうたんの実に注入するのね。
- 7/23葉が枯れるユエ
枯れ落ちた葉と、青々として肥え太ったひょうたんの実のコントラストがちょっとおもしろかったりするね。そこに見えるのはぶらさがったひょうたんの実だけという、ちょっとシュールな光景だよ。
- 8/6収穫期ユエ
茎も枯れて細くなって、そろそろひょうたんの実が地面につきそうになってくる頃が、収穫にはいい頃ね。
- 8/13実が枯れ、種を収穫ユエ
実が乾燥する頃、その中にはたくさんの種ができているよ! でもここまで枯れた実はもう脆くなるので、容器として加工して使うならもう少し青いうちだね。