キンギョソウを育ててみました。

ハチベエ：うおー！　キンギョソウの種ってこんなに小さいんだね！　まるで砂ツブのようじゃないか。

ミーシャ：そうね。でもその繁殖力、成長力はすごいのよ。

ハチベエ：もう出てきた！　でもめちゃくちゃちっちゃい葉だ。

ハチベエ：うおおおおーっ！　すごい量だ！

ハチベエ：そしてすでに３枚目、４枚目の葉が出始めたぞ、こんなにちっちゃいのに!?

ミーシャ：ね、すごい繁殖力でしょ？

ハチベエ：まるでコケのように地面をうめつくしてきたな。

ハチベエ：葉が少しずつ、幅広になってきたね。

ミーシャ：キンギョソウの葉の特徴ともいえる、葉のまん中の線もはっきり見えてきたわね。

ハチベエ：おおっと！　さらに６枚目の葉が出てきた。あんな小さな粒みたいな種だったのに、すごい成長パワーだな。

ハチベエ：なんともう茎まで！　こんなちっちゃいのにやることはどんどんやってるぞ！

ハチベエ：ずいぶんとしっかりした形になってきたぞ。

ミーシャ：茎の色もすこし落ち着いてきて、たくましく見えるわ。

ハチベエ：なんか、全体にこんもり茂りだしたよ。

ミーシャ：冬が来る前に、たくさんお日さまの光を受けられるように急いで準備しているようね。

ハチベエ：おやおや？　あれだけグングン伸びて、葉を増やしていたのに、少し成長が止まったぞ。

ミーシャ：師走を前に、寒さに備えて準備しているのかしら？

ハチベエ：止まってる止まってる。

ハチベエ：やっぱキンギョソウにも寒い季節が来るのがわかるのかな。

ハチベエ：このまま冬眠に入るのかな？

ミーシャ：ふふふ、ここからよ。

ハチベエ：ややっ！　もうクリスマスだっていうのに、葉が増え始めたぞ！

ミーシャ：いよいよ成長再開ね。

ハチベエ：キンギョソウに寒さは関係ないのか？　葉も今までより肉厚でしっかりした感じになってきたよ。

ハチベエ：葉の色も心なしか深緑になってきたような・・・。

ミーシャ：そうね。そしてこの内に巻いた、肉厚の葉は耐寒性にも優れていそうね。

ハチベエ：一年で一番寒い時期なんだけど、キンギョソウには寒さなんか関係ないみたいだね。

ミーシャ：キンギョは風の子、げんきな子って感じね。

ハチベエ：大きいぞー、葉。真冬だってのに、葉色もなんと青々してるもんだな。

ハチベエ：おや？　またひと休みしてるぞ？　

ミーシャ：春に向けて力を溜め始めてるのかしら？　まあとにかくマイペースね。

ハチベエ：さすがに寒いのかなー？

ミーシャ：真冬のわずかな陽光を、まるでパラボナアンテナのように集めているその様子を見ていると、たくましく生きようとするキンギョソウの気持ちが伝わってくるわ。

ハチベエ：たしかにこの形はパラボナアンテナか、太陽光発電メガソーラーのようだ。日光をこぼさず吸い取ろうとしているようだぞ！

ハチベエ：来た来た来た！

ミーシャ：少し暖かい日が訪れるようになりはじめると、とたんに反応するのね。

ハチベエ：新しく出てきた葉が若草色なのが、春を感じさせるな。

ハチベエ：泉のように葉が湧き出て来るぞ！

ハチベエ：すごいな！　葉の密度がギュウギュウになってきたぞ！

ハチベエ：茎が伸びて、葉も上に上に出て、まるで噴水のようだ！

ミーシャ：なかなかうまいこと言うわね。

ハチベエ：気が付くと、けっこうしっかりした株になってるな。

ハチベエ：おお！　出た！

ミーシャ：まるで４月を待っていたようね。

ハチベエ：キンギョソウのつぼみは房になって、たくさんできるんだね。

ミーシャ：このタイミングで花色もなんとなくわかるようになるわね。

ハチベエ：おおー！　いよいよ咲くぞ！

ハチベエ：咲いた！

ミーシャ：とっても色鮮やかね！

ハチベエ：こうみると確かに、金魚そっくりだね。おとぎの国の金魚たちって感じだよ。

ミーシャ：大きな花びらが風に舞うと、まるで尾びれを動かして泳ぐ金魚に見えるわ。これほど見てて楽しい花もないんじゃないかしら？

ハチベエ：キンギョの花が散ると、ピョコンと角が生えたような房が残ったぞ

ミーシャ：やがてこの房に種ができて、あの小さな種を落とすわよ。また来年もこのキュートな金魚たちに会いましょうね！