マツムシが、鳴く頃咲くからマツムシソウ。上質なベルベットのような深い色合いで秋の花壇を染め上げます。
![スカビオサ ベルタ](https://engeiguide.com/wp-content/uploads/2022/12/Scabiosaベルタ.jpg)
はいどうもこんにちは。わたしはスカビオサの妖精ベルタです。まるで舞踏会のドレスのような、ベルベットを思わせる深い色合いと質感。幾重にも重なるビロードのような花弁たち。こんな上品な花姿なのに「マツムシソウ」って呼び名はないんじゃないかなと常々思う今日この頃。マツムシが鳴くころに咲くからはいマツムシソウだなんて、安直だしデリカシーがないわ。あんまりだわ。なんていつも思いながら咲き続けているのがスカビオサなのです。夏の終わりから晩秋、そして初冬の花壇を豪華に彩ってくれる、そんなスカビオサの世界をご堪能あれ。
- 8/21スタート苗植えベルタ
今回は苗からのスタートでいきます。ひょんとまっすぐ伸びる茎が印象的ね。
- 8/28土になじむベルタ
寒さに強いスカビオサなんだけど、意外に暑さにも強いのです。しっかり根が張れてひと安心!
- 9/4さっそくつぼみ!ベルタ
もうつぼみ! そうそう季節は9月。確かにマツムシが鳴くころに咲くというその名は伊達じゃないかもね。
- 9/11つぼみ、ふくらむベルタ
最初は草色、緑色。ここからさて、何色がでるのやら?
- 9/18つぼみが色づき始めるベルタ
唇の先に赤い口紅をつけるように、ツンとかわいく色づくその様子は何というか、大人の世界ね
- 9/25一気に色づくベルタ
深くて、味わいのある大人の色気たっぷりの花弁が広がりだすのです
- 10/2さらにつぼみの色が深まるベルタ
ローズテイストのチョコレートのような、ひとつまみ手に取って思わず口に放り込みたくなる、美味しそうな花弁ね。
- 10/9開花!ベルタ
華やかでありながら品のある、造形美を感じる花でしょう?
- 10/16熟成される色合いベルタ
スカビオサの花寿命は2週間ほど。時間の経過とともに色に濃淡とグラデーションが生まれ七宝細工のようになるその花姿はまさに芸術品の域。
- 10/23花、散るベルタ
花が寿命を迎えると、まるで溶け落ちるように散っていく花弁たち。その姿は哀愁を超えて潔さを感じるのです。
- 10/30種の熟成が始まるベルタ
花弁があったときには気づかなかった無数の「髭」と、中央の実のようなものが、これから不思議な変化を遂げていくのです。
ベルタとことでところで! スカビオサはまだまだ元気。もう一凛咲きました。こっちはピンク。明るいピンクね。
- 11/6ぽつぽつと、咲きつなぐ花たちベルタ
もう一凛咲いたわ! これは深みのある「ディープパープル」。
- 11/13葉が元気になりだすベルタ
右側の2株の、まるで野菜のような葉たちが11月だというのに濛々と茂りだしているわ。これから始まる冬の寒さにむけて、栄養を溜めている、というところね。
- 11/20最後の花弁散る。ベルタ
12月を前にして最後の一凛が咲き終わり、いよいよ越冬準備に。同時に種を作る準備も進めなきゃ。忙しいんです。
- 11/27種の玉、できるベルタ
緑色の、大きな実のようだった部分が、ふと見ると黄昏色に。種になったんだね。。。
- 12/4種がこぼれはじめるベルタ
ひとつのかたまりだったあの緑の実が、気づくとたくさんの種になってひとつ、またひとつと旅立っていきます。
- 12/11収穫ベルタ
あの無数の「髭」が、まるで昆虫の足のようになって種を方々に運んでいってくれます。でもこの種、なんとなく蚊みたいねとたまに言われます。また来年、会いましょうね。
マツムシが鳴く秋の頃になると、華やかで上品な花弁を次々と咲かせる。雑草のような強靭さはないものの、暑さにも寒さにも、また害虫や病気にも強く育てやすい。
栽培難易度:★★☆☆☆