コスモスを育ててみました。

鼻息で飛んでしまいます。おまけに小さいので、そのまま直に土に植えると、どこに種を蒔いたのかわからなくなってしまいそうなくらい小さく、弱々しい です、ハイ。なので一度プランターなどで発芽させてから地植えしないと…と思ってしまいがちなのですが、じつは地植えで大丈夫だったりします。「弱」な見かけに見えて、強いんです、私。

さらに１週間がたつころに、ああ何でしょう？　まるで線香花火のような、これまたか細い、弱々しいわたしを演出しているのです。これでまた、みなさんだまされるのですね、ふふふのふ。

種を植えて一か月がたつころ…とうとうその本性を現わすわたしなのでした。ねっこで十分に養分を吸ったところで、一気に「もしゃっ！」と本葉を増殖するのです。「こんなややこしい子だとは思わなかった！失敗した」と今頃気づいても、遅いのでした。

もしゃっ！！　と葉の密度が一気に上がります！　もうどこがどうなっているのかわからなくなっています。種植えからちょうど2か月。いよいよ成熟の域に入るわたしでした。

大きいものではそろそろ高さが人の身長を超えはじめます。茎は「木材」のような幹状になり、低い部分はそろそろ枯れ始めて、より上のほうに葉が茂るように。

コスモスは秋の花というイメージがあるけど、実際は種植えから３か月過ぎるとどんどん花をつけ始めるの。そして、品種にもよるんだけど、同じコスモスの株から、いろいろな色、形の花が咲くのも楽しいところ。ピンクの模様が入った花や、色くて細く、平たい花弁のものなど、かなり多彩です。

こっちは情熱的なパープルの縁取りの花弁。どれも素敵で、見ていて飽きないわね。

ああしかししかし！へしゃげた茎は決してぽっきり折れることはなく、なんと地面にへばりついて耐えていたのです。台風が過ぎるとごらんのようにむくっと起き上がって、大量のつぼみがはい出してきて、ひときわ可憐な花をさかせるのでした。この粘りとたくましさ、「こわい」と言わないでね・・・。

夏にすくすくと成長し、秋いっぱい咲き乱れたコスモスたちも、晩秋とともに次第に茎が茶色になり、雑草のようにたくましかった枝葉も少しずつ枯れ、たくさんの種をつけた実とともにその一生を終えるのでした。