3年かけて追い求める、無垢で美しい白い花。
![shastadaisy Miranda](https://engeiguide.com/wp-content/uploads/2023/06/Miranda-1024x576.jpg)
ハイ。わたしはシャスターデージーの妖精、ミランダよ。シャスターという名前は、この花が交配して生まれた土地であるアメリカ・カリフォルニア州にあるシャスタ山から。日本のハマギクも交配に使われたという菊亜種の園芸種なんだけど、その切れ長の花弁はクールな印象。菊ともデージーとも違うこの白い大きな花が咲き並ぶ姿はまるで清流の流れのような爽やかな空間を作り出すわ。冬の寒さにも強くて、真冬でも庭を緑で囲んでくれるのも素敵。開花までは秋植えで足掛け3年かかるロングランだけど、長い時間を一緒に過ごす価値はあるわよ。
- 10/10スタート種植えミランダ
シャスターデージーは春植え、秋植えがあるけど、今回は秋植えでスタートしてみましょう。種は細くて小さめだけど、発芽率はいいのよ。
- 10/17発芽!ミランダ
もう出てきた!
- 10/24次々に発芽ミランダ
発芽率は高いでしょう?
- 10/313・4枚目の葉が出るミランダ
シャスターデージーの新芽は4枚目まではこのつるつるした細い楕円形。このへんの生え始めの段取りがイレギュラーなのも面白いわ。
- 11/7本葉伸びるミランダ
どの芽も同じスピードで成長しているのが面白いわね。
- 11/14本葉が増えだすミランダ
いよいよ5・6枚目の葉が登場。ここからが本葉(?)ということになるかしら?
- 11/21本葉出るミランダ
シャスターデージー独特の、ギザギザのある葉が出て来たわね。
- 11/28葉が細長く伸びるミランダ
シャスターデージーの葉は細長くて艶があるのが特徴よ。これから全体に葉が大きく長く、艶やかになっていくわ。
- 12/12葉のボリュームがアップミランダ
季節が変わり、気温が下がって来ても、シャスターデージーの葉は元気いっぱいね。
- 12/197・8枚目の葉、出るミランダ
そろそろ年越しというこの季節、まだ葉を伸ばし続けているわよ。
- 12/26越冬開始ミランダ
クリスマスの鐘の音を合図に(?)成長を一時ストップ。厳しい冬を超えるのに、この青々とした葉はご陽気に見えるわ。
- 1/2長い長い一年の始まりミランダ
去年までは目を見張るほどにすくすく成長していたシャスターデージーだけど、ここまで育ったところから1年間、「人生修行の日々」が始まるのです。しっかり根を張り、力を溜めるまで、とっても時間をかけるシャスターデージーはその姿をほとんど変えなくなるため、ここからしばらくマンスリーで観察することにしましょう。
- 2/6成長止まるミランダ
さすがに一年で一番寒い時期…成長は止まっても、しかしその葉の色は青々としていて元気よ
- 3/6寒さを乗り切るミランダ
何枚かの葉を枯らしながらも越冬成功。寒さには強いのです。
- 4/3成長再開ミランダ
春到来を敏感に感じるシャスターデージー! 新芽を出し始めます。
- 5/1葉が伸びだすミランダ
昨年より一段と葉の伸び方がワイルドになっているような?
- 6/5葉が大きく張り出すミランダ
まるでヨットの帆のように、初夏の風と日の光を吸収しているようよ。
- 7/3成長一休みミランダ
寒さに強いシャスターデージーだけど、夏の暑さは少々ニガテ。蝉が鳴く頃、いったん休憩ね。
- 8/14夏バテミランダ
灼熱の太陽に溶けそう・・・ファイト!
- 9/4元気回復ミランダ
残暑が続くものの、敏感に秋の気配を感じて、葉がおもむろに猛繁殖!
- 10/2ワイルドリーブスミランダ
生命力あふれる葉を見てちょうだい。シャスターデージーには秋の涼しさが性に合っているみたいね。
- 11/6行く秋に、スタンディングオベーションミランダ
今年は花をつけなかったシャスターデージー。しかしその筋肉質な葉たちには、しっかりとパワーが蓄積されたようね。
- 12/4再びの越冬準備ミランダ
去年より数段立派になった株だから、今年の冬越しも大丈夫ね
- 1/1越冬ミランダ
とはいえやはり寒さとは戦い。葉を枯らしながら頑張るのよ。
- 1/8越冬中ミランダ
ほかの植物たちが葉を落としても、シャスターデージーは青々としている。頼もしいわこの緑。
- 1/15越冬中ミランダ
何枚も葉を枯らしながら、その中心部はしっかりしたものよ。
- 1/22越冬続くミランダ
木枯らしに霜柱。でもなんのその。枯れずに残った葉は地面に張り付き、ロゼットと化して耐えるわ。
- 1/29越冬中ミランダ
枯葉の毛布。薄く短い陽の光を頼りに、まだまだ緑いっぱい。
- 2/5スタンドアップミランダ
気温はまだ超低温だけど、ほんの少しの陽の暖かさを感じるようになると敏感に反応するシャスターデージー。葉が立ってきたようよ。
- 2/12再起動ミランダ
一年で体力がついたのか、昨年より動き出しが早いシャスターデージー。新しい葉が出始めたわ。
- 2/19新葉出るミランダ
どっこい生きてたわね
- 2/26新葉、続々と芽吹くミランダ
少し気温が暖かい日が出てくるようになったと思ったら、すかさずわっと出て来たわね。
- 3/5葉が出るミランダ
シャスターデージーの葉は株の中心から、まるで噴水のように湧き出るのよ。
- 3/19葉が茂るミランダ
いつのまにか枯葉の毛布がシャスターデージーの葉で覆いつくされ、一面の緑に。
- 3/26スタンドアップリーブスミランダ
季節は春。のびやかに、のびのびと、上へ横へと葉を伸ばし出すシャスターデージー。歓喜の声が聞こえてくるようね!
- 4/2茎が出始めるミランダ
4月になり、ここで今まで見られなかったアクションが。株の中心がにわかに盛り上がり、初めて茎が登場。
- 4/9上へ!ミランダ
茎が少しずつ出来始め、株の丈が伸びてきたのがわかるようになってきたわ。
- 4/16ワイルドリーブスミランダ
上に伸び始めるのと同時に、その茎、そして葉の一枚一枚が太く、厚くワイルドになってくるのがわかるわ。
- 4/23茎が伸び始めるミランダ
赤くて太い茎が出現。ぐんぐん伸びだしたわ。
- 4/30葉がみんなでバンザイ三唱ミランダ
歓喜の声が聞こえるようよ。3年目の春に、今まで培い、溜めてきたパワーがいよいよ全開になってきているわね。
- 5/7茎の丈が伸びるミランダ
シャスターデージーは草丈が高くなる種で、1メートル近くまで伸びる背高のっぽ。まだまだ伸びるわよ。
- 5/14葉がピンと張りだすミランダ
草丈が伸びて、葉同士の間隔がゆったりしてきたのを感じたのか、葉がのびのびと長く、広く伸びてきたわよ。
- 5/21草丈が1メートルを超えるミランダ
去年まったく伸びなかった草丈が、今年はうってかわって急速に伸びて・・・このチャンスを狙っていたわね。
- 5/28つぼみができるミランダ
そしてついに白い小さなつぼみが!
- 6/4つぼみが開き始めるミランダ
白い花弁の中心の、黄色い花色が見えてきたわね。
- 6/11花弁、開花開始ミランダ
白い棒状の花弁がオープン開始。それにしてもつぼみが出てきてからここまで2週間! 超マイペースな開花スピードは特筆ものよ。
ミランダ気が付くとほかの株からも次々につぼみが出現。出る時はみんな一斉に開花するのね。
- 6/18開花!ミランダ
約3週間近くかけてゆっくり開いたシャスターデージーの花。水に濡れるその花弁は清楚で可憐で繊細な少女のよう。
- 6/25花が次々に咲き揃うミランダ
ひとつの花が咲いたのを合図にするように、一斉に白い花が咲き始めるその姿はとても華やかね。
- 7/9花が代謝しながら咲き続けるミランダ
花はひとつが終わるとすぐ新しいつぼみが花を開くわ。代謝しながらずっと白い花を咲かせ続けるのよ。
- 7/16花の終わり~種の収穫ミランダ
最初の花が開花してからちょうどひと月。最後の花が傘を畳むように枯れ落ちると、シャスターデージーの花期は終わり。
ミランダたくさんの種ができて、次の世代に繋げていくのね。それにしても3年なんてあっという間だったわ。
発芽率も高く、強健で耐寒性も抜群。手間いらずだが、種植えから開花までにかなりの日数がかかる。秋植えの場合、開花は早くて翌々年の6月頃になる。根気よく気長につきあおう。真冬でも青々とした葉が茂るので、寂しくなりがちな冬の庭に緑が欲しいときには頼りになる。
栽培難易度:★★☆☆☆