なるほどニワトリ! なるほどトサカ! ケイトウの中で最もオーソドックスな「とりあたま」を堪能する!
ハウドゥユーメーン。私はケイトウの妖精・カレンだよ。ケイトウって花はまるで鶏の頭のようなトサカ型になるんだよね。で、ケイトウ。まあネーミングは安直だよね。でもね、ひとことで鶏頭といってもいろんなトサカの種類があるのがこの花のおもしろいところ。大きく分けて5つあって、鶏のトサカそのもののような形の「トサカ系」、そのトサカがボール状に八重咲になった「久留米ケイトウ系」、円錐形で、羽毛のようなふさふさとした形の「羽毛ケイトウ系」、槍のような形の「ヤリゲイトウ系」、ロウソクの炎のような細長い円錐形の「ノゲイトウ系」。とまあ、同じ種類とは思えないほどの形のバリエーションがあるのがケイトウの特徴さ。で、今回はそんなバリエーション豊富なケイトウの中でももっともポピュラーなトサカ系、それも花はもちろん葉、茎まですべて赤という、まるで燃える炎のような赤軸銅葉種の成長をレポートするよ。
- 4/4スタート種植えカレン
ケイトウの種はこんな感じの砂粒型。小さいだけに発芽するエネルギーはたいしたことないので、あまり深く植えず、発芽するまでは地植えより、ポッドなどで優しく面倒みてもらえるといいね。
→発芽までの様子は別稿(久留米ケイトウ)を参照してね
- 6/13地植えカレン
種が発芽してひと月くらいしたらようやく地植えね。すでに葉はロウソクの炎のように赤く燃えているようじゃない? 小さいけど。
- 6/27しっかり定着カレン
発芽までは弱々しかったんだけど、地植えするころには元気になって、しっかり葉を増やし始めるんだよ。だんだん炎が大きくなっていくようだよ
- 7/4茎が太く成長カレン
ケイトウってのは茎が太いんだよ。太くしっかと、まっすぐに葉を支えるように伸びていくのさ
- 7/11葉が伸びるカレン
まずは縦に細長く伸びて
- 7/18幅が広がり、成熟した葉にカレン
次に幅が広がるのがケイトウの葉さ。とんがった先っちょがまるで真夏なのにクリスマスを感じるかな?
- 7/25レッドに染まるカレン
真夏の暑さがやってくると、ケイトウはがぜん元気になるんだ。熱帯地域出身だからね。茎も葉も伸びるけど、灼熱の太陽を浴びてひときわ葉が赤色に染まってくると、本当に燃え上がる炎のように見えるだろ?
- 8/1葉が赤から緑へカレン
大きく太くなってきたと思ったら、今度は葉が緑に変わりだしたよ。完全に迷彩色だよこれは。目まぐるしく色が変わりつつ燃え続ける、ドラゴン花火のようだろ
- 8/8花が灯りだすカレン
真っ赤な花が、まるで花火が点火するように見えてきたよ! ケイトウの花は実は花弁ではなくて茎の変化形。なのでつぼみもなければ花弁もなく、花部分がじわじわと大きく成長するという変わり者だよ。そんな花部分の変形・成長も楽しんでほしいんだよね
- 8/15トサカ、完成!カレン
どうよこれ! 今にもコケコッコーと鳴きそうな、立派なトサカでしょう? 盛り上がるとんがった赤茎と葉もふくめて、まさに赤が爆発しているようだよね
- 8/22トサカ、横に広がりだすカレン
くねくねくねっと左右に「ひだ」をつくりながら開いていくトサカケイトウ。これは花なのか何々なのか?? という声をよくいただきます。真っ赤です。
- 8/29さらに左右に開きだす!カレン
真っ赤なセンスのようになってきたよ。こんなのを昔、ボディコンを着てディスコのお立ち台で振り回していた頃を思い出すよ、という声を一部いただいています(笑)
- 9/5トサカのひだが大きくなってきたカレン
ビラビラっと、たわわにセクシーに切れ込んできた花弁。ビロードのような毛並みといい、なかなかゴージャスでしょ? 宮廷の王女様の扇子のようねとも言われるわ
- 9/12さらに豪華絢爛にカレン
キレイでしょ? ビラビラと、いいお花でしょ? あたり一面を赤い世界で埋め尽くして、匂いまで赤色に染めたところで、祭りは最高潮を迎えたのでした!