暑い夏の空に突き上げる、赤や黄色のトサカがトロピカル。熱帯生まれのチキンヘッドが夏の庭を彩る!
![ケイトウ カレン](https://engeiguide.com/wp-content/uploads/2021/07/keito01-677x1024.jpg)
ハウドゥユーメーン。私はケイトウの妖精・カレンだよ。ケイトウって花はまるで鶏の頭のようなトサカ型になるんだよね。で、ケイトウ。まあネーミングは安直だよね。でもね、ひとことで鶏頭といってもいろんなトサカの種類があるのがこの花のおもしろいところ。大きく分けて5つあって、鶏のトサカそのもののような形の「トサカ系」、そのトサカがボール状に八重咲になった「久留米ケイトウ系」、円錐形で、羽毛のようなふさふさとした形の「羽毛ケイトウ系」、槍のような形の「ヤリゲイトウ系」、ロウソクの炎のような細長い円錐形の「ノゲイトウ系」。とまあ、同じ種類とは思えないほどの形のバリエーションがあるのがケイトウの特徴さ。で、この久留米ケイトウはそんなニワトリのトサカが幾重にも重なって、ボール状になるという派手なやつ。こいつを植えれば今年の夏はかなりトロピカルな庭になりそうだよ!
- 3/28スタート種植えカレン
砂粒のような小粒なケイトウの種。発芽パワーは弱めだから、いきなり地植えよりはポッドで発芽させたほうがいいね
- 4/4発芽!カレン
弱々しく立ち上がる新芽。眠そうだな。熱帯埋まれにはちょっと気候が涼しすぎるのか?
- 4/18双葉出る! 地植えへカレン
出たはいいけどやはり元気はイマイチだ。ときおり混じる真っ赤な葉ら、かろうじて熱帯を感じさせるけど。。。
- 4/25地植えで弱るカレン
寒いのかやる気がないのか、地植えで定着できず敗退する若芽たち。このまま全滅するのか??
- 5/2地植えに定着カレン
かろうじて生き延びた1本。あらためて双葉から出直しするようだ
- 5/9成長しないカレン
生き延びたのはいいけれど、こんどは成長しない。熱帯生まれのケイトウはとにかく暑くならないとてんでダメなんだね
- 5/16双葉のまま成長なしカレン
逆によくこの双葉が虫にも食われず残っているなと感心するね。起きろ!
- 5/23ようやく本葉出るカレン
本葉はさらにやる気を感じられない。コラ! ちなみに長いほうじゃなくて短い、もしゃもしゃしたほうが本葉。
- 5/30本葉、開かずカレン
1週間たってもまだ開かず、2つ折りになったまま。やる気が感じられないぞ!
- 6/6本葉が増えだすカレン
6月になり、少し気温が上がってきたところでようやくエンジンがかかりだしたよ。やれやれ
- 6/13赤い縁&葉の先端がとがりだすカレン
暑くなりだしたとたんに我に返ったか? 熱帯ちっくな赤い縁取りがなかなかおしゃれだね
- 6/20掌形に広がる葉カレン
なかなかいいぞ! オブジェというか、アートを感じる形だよ。葉の先がますますとんがり始めてかっこいいね
- 6/27急速に葉が増えるカレン
蝉の鳴き声が聞こえ始めると同時に、まるで夏の花火のように中心部から葉が次々に出てくる。今までのあのやる気のない植物とは別の生き物のようだよ
- 7/4草丈アップ! 茎も太くなりだすカレン
あのひょろひょろとした、長い長い双葉時代はなんだったの? まるで木の幹ような太い茎になってきたよ
- 7/11葉が巨大化カレン
いつのまにこんなに葉が増えたの? と驚かされるけど、さらに葉の形、なかなかとんがったヤツだよねと言われるんだよね
- 7/18花が出現!カレン
つぼみの段階をふまずにいきなり真っ赤な花が出現! じつはケイトウの花に見える部分は茎が変化した特殊なもの。その出現のしかたも独特なんだよ
- 7/25ニワトリのトサカ状態に変化カレン
これが「鶏頭」といわれるわけだね。しかし真上から見ると赤い虫のようだ。黄色のも咲いたんだけど、こっちはさらに虫っぽい・・・
カレン極採色の花(のようなもの)と、まるで太陽のプロミネンスのような葉が爆発している! これはまるで現代アートのオブジェのようだよ
- 8/1くねりだすカレン
くねくねとくねりだし、そしてボリュームが増えてきたぞ!
- 8/8ブレイン!?カレン
おしべ、めしべ、花びら、咢・・・そんなものはどこへやら。ひたすら「ひだ」が増えて、くねって、丸みを帯びてくる。なんだこれは!?
- 8/15上下前後左右に広がる「ひだ」カレン
ひときわビビッドな赤、黄色のひだが巨大なボール状に肥大を続ける。久留米ケイトウの「花」は咲いてから成長するという、たぐいまれな「花」だよ。
- 8/22巨大化する「花」カレン
真っ赤な脳!? 黄色いアフロヘア-!? もはやなんとも形容のしようがない異形のもの。それが久留米ケイトウの「花」なのさ。茎だけど。
- 8/29さらに巨大化し、増えるカレン
巨大化がとまらないうえに、枝分かれした「花」も大きくなりだした。もはや異星から来た花のようねともっぱらの噂です。「花」は固く、重くて質感たっぷりだよ
- 9/5花が巨大化カレン
小型のくす玉を彷彿させるこの大きさと、そしてずっと褪せないビビッドな色! これを100本くらい植えていたら、ここが地球だとは気づかない異星感覚ね
- 9/12子分もたくさんできたカレン
気が付くとアフロヘア-の子分が周囲にいっぱい咲き始めたわ! 今回のオチはR&Bということだったのね。ドゥーアップ!
- 10/17種の収穫カレン
さて、そんな久留米ケイトウも最盛期から1カ月。そろそろ自重でその巨大な頭を支えきれなくなってきた頃、収穫の季節を迎えるのです
カレンケイトウの種ってどこにできるの? という素朴な疑問をよく頂きます。正解はここ! 頭のつけ根のふさふさしたところにたくさんついていますよ! ということで久留米ケイトウの栽培レポートはこのへんでおしまいでーす!
熱帯性なので春期間の気温では成長が停滞気味。また葉の少ないこの期間に虫害などから守ることが肝要。蝉が鳴き始める頃から爆発的に成長を開始する。
栽培難易度:★★☆☆☆